みぉが、今の彼とお付き合いを始める前に、ダイスキだった人は、
みぉ自身からは連絡を取ることができなくて、ただただその人が連絡をくれるのを
待つだけでした。

知り合って、2年。
出会いは、ゲームの中でした。

とってもまっすぐで、だけど、子供みたいな所もあって、
とっても淋しがりやで、だけど意地っ張りで、お化けが怖いくせに、
喧嘩じゃまけないなんて言う人。

みぉよりかなり年が下で、みぉはそういう彼がとても愛おしく見えました。
彼は彼なりに、みぉを真剣に好きになってくれていたのだと思います。

彼から連絡がなくなって、もうずいぶん経っていたんですけど、
昨日、偶然、メッセにいる私に声がかかりました。

メンバーから外していたんですけど、禁止にするのを忘れていたみたいです。
外したのも、実はすごい最近でした。

それは好きだからというより、気になるから というのもあって。
とっても危なっかしい人で、心配ではありました。
だけど、もう誰か近くでいい人でも出来たから、みぉには連絡がないのだろうと
そう思っていました。思おうとしていたのかもしれません。

だって、みぉは結局彼から逃げた訳ですから。
さすがに、全く連絡の手段もない人をただ待つだけは出来ませんし。

今思うと、夢みたいな感じだったのかもしれません。

2年。
長かったのか、短かったのか。
知り合って、お互いの気持ちを確認した時、2年待ってくれって、彼は言ってました。
必ず迎えにいくからと。

そして昨日、迎えにいく準備ができたって言うつもりだったようです。
みぉは、何があっても待つとその時は言ったのに、
結局
彼を信じて、待つことはできませんでした。

まだここがギルドサイトだった頃、みぉの日記で、色々書いていたのは、
彼の事です。

一度、彼から別れを言われて、だけど戻ってきてって言う感じで、
信じられなくなってしまっていたのかもしれません。

そっけないなー という彼に、みぉは「間があきすぎたよね」としかいえませんでした。
それで彼はみぉには今、別の人がいるのを悟ったようでした。

「ありがとう」と彼はみぉに言いました。
ここまでがんばれたのはみぉのおかげだと。

みぉがいえたのは「ごめんね」だけでした。

もっと近くに住んでいたら、もっとみぉが遅く生まれていたら、
出会っていなかったら、

たくさんのもしも が浮かびましたけど
みぉは彼から離れる事を選んだ訳ですし、今の彼との生活は大切ですから
もう一度 というのは浮かびませんでした。

「みぉが幸せならそれでいい」

そう彼は言って、もうがんばらなくていいんだって、言いました。

いつも一人で決めてしまって、ふいっといなくなって、また戻ってきて、
考えてみれば、とっても勝手な人なんだけど、だけど、憎めないし、
なにより、「愛される」と言うことの喜びを教えてくれたのは彼でした。

彼がくれた言葉はいっぱいいっぱいあって、今でもそれは思い出すし、
彼とみぉはよく似ていて、だからこそ、みぉ自身を重ねて、彼の気持ちをわかったような
気になっていたのかもしれません。

もっとののしられると思っていたんですけど、みぉは裏切った訳ですから。
だけど、最後まで彼は、みぉを責めたりしませんでした。

みぉの今の状態を後悔したりはしていませんけど、
もっと触れ合う時間があれば、また変わっていたかもしれません。

だけど、これが現実。

ココを見ている方で彼の事を知っている人もいるでしょうし、
今の彼も、知っています。

男性からすると、彼はとっても甘えた、男としてなってない人 みたいなんですけど、
みぉにとっては、甘えんぼな子供みたいな、とっても愛おしい人でした。

まだ彼は若いし、これから先、たくさんの人と出会って、人を愛して行くのだろうと思います。
みぉみたいな、中途半端な女にはもうひっかからないで欲しいと思います。

もう、話しすることも、逢う事もないでしょうけど、きっと一生忘れないと思います。
これから先、みぉはまた一人になるかもしれないけれど、
それも、またみぉが選んだ道なのでしょうし、彼は彼で、今までがんばれたのだから、
少し休んで、今度はゆっくり自分の道を歩いて欲しいです。

今の彼といても、たまに思い出していた事で、
ずっと気になっていた事が彼の事でした。
自然消滅って感じで終わるんだなと漠然と思っていたから。
それがちゃんと話をして、終わる事ができたのは、彼が勇気を持って
みぉに話かけてくれたからなんだなと思います。
放っておくこともできたのに。

「これでふっきれた」と彼は言っていました。
それが本心で言った言葉だとみぉは受け取るしかないんですけど。

もう、彼の事を考える事はしなくていいんだな って今は思います。
少し、胸が痛い気がするのは、みぉが後ろめたいからなのだと思います。
だけどこれも、みぉ自身が選んだ事。

彼がこれからどうしていくのか、みぉにはもうわかりません。
なにがあっても、もうみぉは関係ない人だから。
幸せになって欲しいとただそれだけを思います。

彼がここを見る事もないだろうけど、みぉから何を言う事もないのだろうけど、
ありがとうというのはみぉの方で、2年前の夏の事は一生忘れません。
きれいごとばかり並べているみたいだけど、彼にとってみぉは、タブン、
実際のみぉよりも、過大に評価されていたんじゃないかなと思います。

2年。
やっと終われた。
きっと、彼もそう思っているような気がします。


Yへ。

どうかがんばり過ぎないで。
もっとゆっくり生きて、守る人を見つけて居場所を見つけて。
あなたはそうなるだけの価値があると、誰がなんと言おうと、みぉは思います。
Yが忘れても、ずっと覚えているからね。
応援してるからね。

ごめんね、なにもできなくて。
愛してくれて本当にありがとう。
幸せでした。

西の空に向けて。



2006_7_27

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